時計のニュースが集まって 松本良幸Blog

モータースポーツと縁の深いタグ・ホイヤー

 

いまから遡ること50年前の1963年。タグ・ホイヤーの現名誉会長ジャック・ホイヤー氏が開発に着手し、1964年に世に送り出された「カレラ」。レーサーとモーターレース愛好者に向けてデザインされたこのアイコニックなスポーティクロノグラフは、誕生から半世紀を過ぎた今日もタグ・ホイヤーを代表するモデルとして、多くの人々に愛されている。

モータースポーツを愛し、当時、自らもドライバーとして参加していたジャック・ホイヤー氏にとって生み出されたカレラは、視認性の高い大きなダイヤル、衝撃性と防水構造に優れたケースを採用し、カーレースに必要な時計の要素がすべて盛り込まれていた。ポルシェ「911」とおなじその名称は、1950~1954年にかけてアメリカ~メキシコ間を走破する伝説の公道レース”カレラ・パンアメリカーナ・メヒコ”に由来するということは、いまや有名な話。

デザインのインスピレーションの根底には、1960年代前半のモダニズムや、ポップアートの整った美しさなど革新的なアイディアも盛り込まれている。と同時に、ヒストリックカーのダッシュボードカウンターのモノトーンなどの美意識が反映され、抑制が効いてシンプルかつ、すべての装飾をそぎ落としたクラシカルでタイムレスなデザインとなった。

タキメーターを搭載し白黒のパンダエディションの初代カレラは、瞬く間に欧米のトップレーサーたちの間で人気に。いまではラグジュアリーウォッチコレクターの憧れのクロノグラフのひとつとなっている。

さらに1969年には、世界初の自動巻きクロノグラフ「カレラ クロノマティック キャリバー11」も発表。クロノグラフとオートマティックを融合した「クロノマティック」という名称はスイスのウォッチメイキング史上最大の伝説のひとつとなった。

脈々とその系譜を現代へと受け継ぐタグ・ホイヤーのカレラ。松屋銀座では、初代モデルから最新モデルといった過去から未来へと継承されるカレラのさまざまなアートビジュアルのほか、タグ・ホイヤーのアンバサダーを務めるレオナルド・ディカプリオや、カレラの“エンジン”である自社クロノグラフムーブメント「キャリバー1887」などのデコレーションが登場。カレラがインスパイアを受けた1960年代テイストの心躍るようなデコレーションが銀座の街を飾る。

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